2025年4月改正 出生後休業支援給付金について
ハラスメント

なぜ、ハラスメントがこんなに定着してしまったのか?

管理人

○○ハラとつく言葉、世の中ではすっかり定着してしまいました。。パワハラ、セクハラ、マタハラ、パタハラにはじまり、アカハラ(アカデミックハラスメント)にアルハラ(アルコールハラスメント)に、ジタハラ(時短ハラスメント)、最近ではリモハラ(リモートハラスメント)。なんでもかんでもハラスメントをつけるのが当たり前の世の中になってきました。

そもそも、ハラスメントとは日本語で「いじめ、嫌がらせ」のことを言います。立派な社会人が集まったはずの職場で、なぜ「いじめ、嫌がらせ」がこんなにも定着してしまったのでしょうか?

いじめ、嫌がらせの相談はウナギのぼり

厚生労働省HP 令和元年度個別労働紛争解決制度施行状況より

こちらは、毎年7月に前年のいわゆる労働相談件数をまとめたものです。グラフをご覧ください。いじめ・嫌がらせの相談件数は平成24度以降トップの地位を譲ることなく、毎年増加傾向にあります。

その理由は?

私が社会人として働き始めた25年以上前も、職場での厳しい指導や人間関係のトラブルは確かにありました。だけれど、「ハラスメントだ」「いじめだ。いやがらせだ」という話にはならなかった訳です。それはなぜか??それは、25年前と現在では、社会環境が大きく変わってしまったことがその背景にあります。

職場環境の変化

まず、挙げられるのが職場環境の変化です。現在、職場では様々な人が働いてます。皆様自身の会社も見渡してみてください。年齢、経験、性別にかかわりなく、また国籍や雇用形態が異なる人がひとつの職場で勤務されているのではないでしょうか?

働く目的が違う訳ですし、各個人がおかれている立場が異なりますから、仕事の取組み方や仕事への考え方が違って当然なのです。今、育むべきは「私もOK」「あなたもOK」という考え方です。多様性への理解が薄い状態で、多様な人と職場を共にさせることはトラブルを生む元です。

経営環境の変化

経済のグローバル化により、企業の競争は年々激化しています。今までは同業他社、それも同エリアと戦えばよかったものが、現在では、他業種他社とも戦い、同じエリアに限らず地域、全国、世界と戦う必要になってきた為、短期的な業績を追求する風潮が強くなってきています。こうなると、経営は合理化を推進しますから、従業員一人ひとりの業務量が増加、職場に余裕がなくなります。こうなると、管理職自身も成果達成に追われ、部下一人ひとりに適した指導がしにくい状況になります。ゆとりがない職場では、周りと同じように成果を挙げることができない人に対する風当たりが強くなってしまいます。

働く人の意識の変化

以前では1度就職すれば、定年まで同じ会社で働き続けるというのが主流だった時期もありますが、現在では、転職ありきの就職。本業だけでなく、副業を持つのが当たり前の世の中です。ですから、以前であれば、自分の将来を考えてあえて問題にすることはあまりなかったことも、今では、「嫌なら辞めて次に行けば良い」と自分の意見や苦言を言いやすい状況になってきました。

長時間労働がもたらす問題

長時間労働で職場全体に余裕がない状態では、摩擦が起こりやすくちょっとした言動が揉め事の種になることがあります。ハラスメントにつながる言動が生じるきっかけになるわけです。これに加えて、長時間労働とハラスメントを受けた場合には、非常に大きなストレスを抱えることになり、体調を崩して長期休職や「自殺」という深刻な自体を引き起こすこともあります。

ハラスメント防止で大切なこと

いろいろお話してきましたが、ハラスメント予防で大切なことは、まず最初に、分かり合えない他人同士が一つの職場に集っているという事実を受けて止めること。2つ目に「私もOK」「あなたもOK」という思いで、周りの話に耳を傾けること。3つ目に自分と価値観の違いを楽しめる余裕を持てる職場づくりを実現することだと考えます。

「忙しい」という言葉は、ましく「心を亡くす」と書きます。「忙しい」と問題解決をあと回しにしていても職場環境は変わりません。この機会にぜひ、ご一緒に考えてみませんか?

ABOUT ME
森川 友惠
森川 友惠
代表/特定社会保険労務士
大阪教育大学教育学部卒。 卒業後、大手スポーツクラブで勤務。退職後2015年に京都で社労士事務所開業。 現在は、スポーツクラブに関係が深い顧問先様に”お客様”も”従業員”も定着する店舗づくりをサポートしています。 趣味:読書(辻村深月・瀬尾まいこ・町田そのこ)と観劇(ミュージカル中心。文楽、歌舞伎から現代劇まで幅広く)とお笑い(中川家)ライブへ足を運ぶこと。好きな言葉は「能力を未来進行形でととらえる」と「常に明るく」
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